入院時重症患者対応メディエーター養成講習会
令和7年度講習の開催方針についてのお知らせ(2025年3月25日更新)
当講習の令和7年度開催につきまして、前年度に続きまして2025年5月以降より定期開催として計12回(6日間)、1回あたり30名を対象とした講習を実施できるよう準備しております。日程につきましてはおおむね1〜2カ月で一日ずつ開催日を設定するほか、臨時で開催機会が設定できる場合には追加いたします。確定した開催日につきましては随時本ページに掲載させていただきます。 各開催時には定員の数倍程度の参加希望をいただいており、多数の方のご参加をお断りする状況となっております。この状況を受け、各回講習の際の受講者数については令和5年度以降、講師および、受講者3名のグループに1名配置するファシリテーターの参集等を含めた運営体制の状況から、可能な場合に1回あたりの定員30名に若干の上乗せをし、講習の質を保ちつつ少しでも多くの方の受講をお受けして開催する方針としておりますが、受講希望をいただいた皆さまのご要望に十分にお応えできず誠に申し訳ございません。 以上につきまして何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。 |
講習会の内容と運営について(2025年3月25日更新)
突然、重度の意識障害を生じた重症患者とその家族に入院初期から寄り添い、時間に追われる主治医・医療スタッフと患者の家族との間に入って、患者家族の不安や知りたいことについて、両者間を丁寧につなぐことで、患者とその家族が納得の行く入院治療を継続できるように、そして医療者側にも満足感が得られるよう、その調整役となる「入院時重症患者メディエーター」を育成するための講習です。
本講習は令和元年度より対面形式で開始し、コロナ禍による中止を経て令和3年度より主にオンライン開催にて実施しております(令和6年度より不定期に対面形式での開催も再開)。事前にオンラインで講義を視聴いただいた後、開催日のオンライン(web会議)でロールプレイ等のプログラムに参加していただきます。当日には、救急医療の重症例について設定した3つのシナリオにおいて、メディエーターとして、また患者家族や医療スタッフとして、ファシリテーターの助言を受けつつ、それぞれの役割を交代しながら面談室でのやり取りをロールプレイで疑似体験することで、その必要性と役割の大きさを実感していただきたいと考えております。
本講習は厚生労働科学研究において内容、教材、対象等を検討したのち、令和4年度より(一社)日本臨床救急医学会・(一社)臨床教育開発推進機構(ODPEC)において講習を運営しております。受講申込の受付や修了証発行等の対応は厚生労働科学研究の研究分担者のもとで継続しております。
講習会の運営、資料、講習内容など、よりよい講習を目指しこれからも改善を図ってまいりますので、参加された皆さまには、忌憚のない意見を頂き、今後の改訂に活かしたいと考えております。また、より多くの受講者に対応できるようファシリテーターも増員する方針となっておりますので、ご興味のある方は事務局までご相談ください。
受講対象者・選定につきまして(2025年3月25日更新)
受講対象につきましては、必要な医療資格等を明確に設けているわけではございませんが、重症を含めた救急医療の現場で、入院後72時間以内の早い段階で家族対応される方の受講を想定しております。
本講習の受講者は職種、診療科または部門、救急医療におけるご経験などの提供いただいた情報をふまえ、所属施設や職種等の偏りがでないことも考慮して選定する方針としております。令和6年度以降においても定員を大きく上回る受講申込をいただいている状況が続いているなか、職種については救急診療の場面で家族対応を行う機会の多い看護師・MSW・心理職、部門については救急・集中治療関連部門の方を引き続き重点的に選定しております。一方で、医療機関としては救命救急センターを有し生命の危機にある重症患者に対応する三次救急医療機関のみならず、二次救急医療機関においても入院時重症患者対応メディエーターの役割が強く求められていることから、ご受講いただく機会を以前より増やすようにしております。
ただし、該当する方であっても参加のご希望に添えない場合があることや、講習の際のグループ編成の関係上、はなるべく異なる職種・経験の方を配するために、必ずしも経験の多い方などを優先しているわけではないことなど、ご了承をいただけると幸いです。
なお、病院の管理部門などで、入院時重症患者対応メディエーターの配置等の検討のため知識を得たい方におかれましては、下記に講習用公式テキストとしてご紹介しております書籍をご利用ください。並行して、今後、制度面を含めた情報提供を早期に発信できるよう努めてまいります。
診療報酬加算との関連につきまして(2022年11月14日掲載)
本講習は、診療報酬点数表 A234-4 重症患者初期支援充実加算の施設基準における「医療関係団体等が実施する特に重篤な患者及びその家族等に対する支援に係る研修」に相当するものとして開催しております。
講習内容における医療メディエーションについては、医療メディエーター協会(JAHM)により実施されております医療メディエーター研修の内容を取り入れ、講師・ファシリテーターに関しての協力も得ております。しかし本講習は入院時重症患者への対応に特化しておりますので、医療メディエーター研修とは互いに代替できるものではなく、講習受講による診療報酬上の扱いも異なりますのでご留意ください。
開催概要
- 日程(令和7年度):
第1回・第2回:2025年5月31日(土) 受付中 受付期間:4月2日(水)〜4月9日(水)
第3回・第4回:2025年7月19日(土) 受付期間:5月13日(水)〜5月20日(水)
第5回・第6回:2025年9月27日(土) 受付期間:7月22日(水)〜7月29日(水)
以後、2025年11月、2026年1月、2026年3月予定(日程調整中)
計12回(6日間)開催予定
(上記以外に臨時で開催が追加となることがあります)
- 日程(令和6年度):
第1回・第2回:2024年5月25日(土)(合計申込数350名)
第3回・第4回:2024年6月29日(土)(合計申込数558名)
第5回・第6回:2024年8月18日(日)*(合計申込数332名)
第7回・第8回:2024年9月28日(土)(合計申込数392名)
第9回・第10回:2024年11月2日(土)(合計申込数377名)
第11回:2024年11月17日(日)*
第12回:2024年12月6日(金)*
第13回・第14回:2025年1月11日(土)(合計申込数343名)
第15回・第16回:2025年2月22日(金)*
第17回・第18回:2025年3月22日(土)(合計申込数304名)
*印:学術集会併催による開催(対面形式併用)
計18回(定期開催:12回6日間、追加開催6回)開催
- 時間:AM班 9:30~13:10 PM班 14:00~17:40
※令和7年度より時間を10分延長(3時間40分)します
※状況により時間を延長、または変更する場合があります - 会場:オンライン開催(Zoomを使用)
※開催回により対面形式とする場合があります - 定員:各回30名予定
※運営状況により可能な場合には定員に若干の上乗せをいたします - 受講費用:15,000円
※受講決定後入金のご案内を差し上げます - テキスト:「入院時重症患者対応メディエーター養成テキスト」(へるす出版、2023年5月下旬刊行)
プログラム(3時間40分)
- 主催者挨拶、講習会に関する事務連絡(15分)
- ロール・プレイ(3人1組)3課題(200分)
- 終了挨拶、質疑応答等(5分)
(※オンライン開催においては修了証は終了後に送付します)
講師
- 横田 裕行(日本体育大学大学院保健医療学研究科教授、厚生労働科学研究移植医療基盤整備研究事業「脳死下、心停止後の臓器・組織提供における効率的な連携体制の構築に資する研究」研究代表者)
- 三宅 康史(帝京大学医学部救急医学講座客員教授、同研究分担者、日本臨床救急医学会 教育研修委員会)
- 和田 仁孝(早稲田大学大学院法務研究科教授、同研究協力者)
オンライン講習の受講環境につきまして(2025年4月2日掲載)
オンライン講習はZoomアプリを使用して実施いたします。安定したインターネット回線、およびパソコン(カメラおよびマイク・スピーカー等音声入出力)環境での受講をご準備いただきますようお願いいたします。
講習内ではグループワークを行い、チャットによる情報伝達も行いますが、インターネット接続やカメラ・マイク・スピーカー等の動作に支障があるとグループ内の他の受講者にも影響が生じます。またスマートフォンや一部のタブレット端末ではチャット画面と受講者カメラが同時表示できず、著しく不便な状況となります。以上につき確認されたうえでご受講ください。
参加申込
現在、令和7年度第1回・第2回:2025年5月31日(土)開催分の参加受付を行っております。
以下のウェブサイト(Googleフォーム)より必要事項記入のうえ送信ください。
入院時重症患者対応メディエーター養成講習 参加申込フォーム(リンクウィンドウが開きます)
申込締切は4月9日(水)17:00までといたします。4月下旬までに受講可否を判断しお知らせする予定です。